今では、トイレのルールをきちんと理解しているわたしだが、これまでには御多分に漏れず紆余曲折があった。
今回は、どうやってトイレの場所を守るようになったのかというお話である。
ペットショップでトイレトレーに慣れていたわたし
「わたしが家族の下に来た話」でもお伝えした通り、わたしは元々ペットショップにいた。
2~3匹の犬が同じスペースに入り、そこに給水ボトルやトイレトレーが設置されていた。勿論、トイレトレーから外れた場所に粗相する事もあるが、匂い付けでトイレトレーでする事は多かった。
ペットショップから家のサークルに居を移してからも、ベッドではなくトイレトレーで済ませるのは、「自分の寝場所を汚したくない」という心理からだったと思う。
他の場所に匂いを残さない
徐々にサークルから出て、家族と遊ぶ時間が増えていった。
ただし、サークルのある姉の部屋の中で遊び、必ず家族が目を離さずにいた。
排泄の素振り(床の匂いを嗅いでそわそわする)が見られたら、サークルに戻される。
サークルのトイレトレーで排泄。
こうした家族の見守りがあって、トイレトレー以外の場所で排泄をさせない、という状況が守られていたのである。
散歩中にも、毎回同じ場所で匂いを嗅いで、排泄をする事が多いように、匂いが残っているとまた同じ場所でする確率が高いので、母は部屋に匂いを付けない努力をしたのだ。
更に、母は姉のトイレトレーニングの経験を活かし、寝起きや食後は排泄をする事が多いので、排泄を済ませた後サークルから出してくれたり、いつ排泄をしたのか記録をとって、排泄のリズムを把握する等気を付けていたようである。
- 排泄のタイミングを記録をとって、予測する。
- 排泄が済んでからサークル外で遊ぶ。
- 遊んでいる間は目を離さず、排泄の素振りが見られたらすぐサークルに戻す。
行動範囲が広がったら他の場所でしちゃった
それでも、わたしが姉の部屋から更にリビングまで進出し始めると、失敗は起きた。
おもちゃで遊んだり、追いかけっこをして興奮すると、予兆を見せずにいきなり粗相してしまう事があるのだ。
最早生理現象で待った無しなので、サークルに戻す暇も無い。
わたしは粗相後すぐサークルに戻され、母は念入りに掃除をするのであった。
1歳になったら反抗期?!
予期せぬ失敗をしつつも、基本的にはサークル内のトイレトレーで排泄を済ませていたわたしであったが、1歳を迎える頃に反抗期が訪れた。
体も大人になり、自分の家族内での順位を推し量っていたのである。
ちなみにこの時、「伏せ」の指示には従わなかった。
今では母には許している「爪切り」や「足裏バリカン」も無茶苦茶抵抗していた。
そんなやんちゃな時期のわたしは、家族の生活圏に自分のマーキングをすべく、故意にリビングで排泄をしたのだ。
そんなやんちゃなわたしに母が取った対策は以下である。
- 違う場所で粗相したら即サークルに連れて行く。
- そのまましばらくは1人で静かに反省の時間。
- 慌てずに無言で対応する。(慌てたり大きな声を出すと、家族が喜んでいるとわたしが勘違いしてしまう為)
犬のしつけも育児も根気が大事という母の信念の下、繰り返し繰り返し根気強く指導されたのであった。
トイレがご褒美を生み出す!
失敗した時には教育的指導を受けたが、それと同時並行で、きちんと決められた場所で済ませた時には、ご褒美が貰えるようになった。
母の「飴と鞭」作戦である。
これにより、何処で排泄すると、良い結果、悪い結果が起きるのかをわたしは理解し、当然ながら良い結果を導く為の行動を選び取るようになった。
なお、今現在のトイレの流れは、
- Step1わたしがトイレに向かう。わたしトイレに行こうかな母ああ、排泄するんだな
- Step2わたしが排泄中にウェットティッシュや
新しいトイレシーツを準備する。 - Step3排泄を済ませたわたしを抱っこして、
足等をウエットティッシュで拭く。わたしおしっこしたよ( ̄^ ̄) ドヤッ!母えらいねー - Step4トイレシーツを取り換えて、汚れ物を捨てる。わたしご褒美が貰える~母ハイハイ
- Step5待ち構えてるわたしにご褒美がくる。わたしよし、2回目行くか母オイ!
ここまでがルーティーンとなっている。
無論、散歩の時間が短くて欲求不満になったり、嫌なバリカンをされてむしゃくしゃして、ソファーにマーキングをした事もあったが、反省と学習の繰り返しで今はルールをきちんと守っている。
