我が家では、わたしが留守番をする時には、サークルに入るというルールがある。
サークルに入る理由
地震が起きた時も家ごと倒壊するレベルでなければ、サークルに入っている事で落下物から身を守れる。
家族が誰もいない間、家全体をわたしが守るのはストレスがかかる。
機械類等に興味を持って遊んだ場合、誤食、感電や火災等事故が起きる。
これらの理由から、留守番の時は
限られたパーソナルスペースでのんびり寝ていた方がわたしも安心で気楽
なのである。
サークルの環境
- 小さい頃から愛用の若干くたびれたベッド。
- トイレトレー。
- 給水ボトル。
- 長めの留守番の際にはロープのおもちゃを柵に結び付ける。
絶対必須!フードを入れるおもちゃ
合図を理解する
わたしが家族の下に来た時は、まだまだ子どもだったので、基本的にはサークルで休んでいて、環境に慣れてから、サークルの外で遊ぶ時間を少しずつ増やしてもらった。
しかし、成長して体力がついてくると、ずっと遊んでいたいものである。
動きまわれる場所が広がれば、どこにいるかは自分で決めたいという自己主張が出てくる。母が買い物に出るからサークルに入って欲しいと思っていようが、お構いなしなのである。
そこで、母は考えた。
サークルに入る合図を決めて、わたしが理解するにはどうしたら良いかを。
まず、サークルに閉じ込められるとわたしが思うのではなく、サークルを好きな場所にさせた。ご飯をサークルで食べるように習慣づけたのだ。ご飯を食べられる場所というポジティブな印象を持たせたのだ。
その上で、ご飯の時間になってサークルに入る時に「ハウス」と声掛けし、
『「ハウス」 = サークルに入る行動』
と教えたのだ。
それでもご褒美が欲しい!
勿論、「ハウス」の合図を理解するのはそんなに難しくない。でも、ご飯が用意されてないのに何で入る必要があるのかという抵抗は、最初はあった。
そこで、母はご褒美作戦に出た!
フードを入れられるおもちゃを用意し、「ハウス」の合図でサークルに入り扉が開いたままでも落ち着いて待っていられたら、わたしにおもちゃをくれるのだ。
わたしは物覚えは良い方だ。特にご褒美が絡んでいる場合は。
こうして「ハウス」の合図でサークルに入ると、自分にとって良い事が起きるので指示に従うようになったのだ。
留守番が当たり前に
留守番の度にサークルに入る。
もらったご褒美を食べる。
どうせ一人で待っているのでベッドでのんびり寝る。
そのうち家族が帰って来て、褒められてサークルから出る。
こうした行動が当たり前になっているので、サークルでの留守番は通常のお昼寝タイムと変わらず、むしろご褒美のオプションが付くので良い事である。
ただ、普段留守番はあまり長時間では無い。母が食材や日用品の買い物に出る1~2時間の間である。最初の留守番の時は、かなり急いで30分で済ませ、大丈夫か確認されていた。
7~8時間どうしても留守番していなくてはいけない事が、稀に発生するしても今では大丈夫である。
長い時間の留守番を心配されて、わたしが元々いたペットショップに預けられた事もあったが、むしろ普段と環境が異なるため、夕方の食事を食べなかった。それ以降は自宅での留守番を選択されている。
稀に発生する長時間の留守番の時は、パソコンのカメラで何やらわたしの様子を時々スマートフォンから見ていたらしいが、わたしはほぼ寝ていた。
留守番の注意点
留守番中のわたしが快適に過ごせる様に、家族が気を付けている事。
- 部屋の電気は点けておく。
- エアコンで温度管理を一定に。
- 給水ボトルの水はたくさん入れる。
- フードを入れるおもちゃは、留守番の時間に合わせて数を増やしたり、夏は凍らせておいて長い時間をかけて食べるように工夫する。
- 留守番の前にトイレを済ませておく。(家のトイレではわたしのしたいタイミングでするので、短めの散歩に出て済ませてくる事もある。)
今現在
姉が小学生の頃は、不測の事態で困る事を想定し、姉は母と一緒に買い物に行き、わたしはサークルで留守番だったが、今や姉も中学生なので、姉と留守番する事もあり、その際はサークルに入らず自由に過ごしている。
だが、母が出掛ける支度を始めると、ご褒美が貰えるチャンスではないかと期待し、自分からサークルに直行してしまうわたしがいる。
「ハウス」はもはや指示ではなく、ご褒美を連想させる魔法の言葉なのである。