犬との暮らし

Stay Home

 

 新型肺炎の感染拡大防止の為、緊急事態宣言が発令された事で、わたしの家族も自宅に籠っている。姉は学校が休校になり、父はリモートワークとなった。母は、元々専業主婦の為、家にいるのは変わらないが、買い物に出る回数を減らしている。

 わたしのお散歩も、最低限になり、のんびり好きなだけ歩き回るのでは無く、ささーっとある程度の距離を歩いたらおしまいである。歩く距離や時間が同じであったとしても、それは、今までとは異なる。

 出来るだけ人とは距離をとり、撫でられる事も構われる事も無く、すれ違う。以前だったら、「可愛いね。」と話しかけられ、撫でて貰えていたはずなのに。気持ちにも余裕が無いようなのが、伝わってくると、わたしも何となくテンションが下がり気味になる。

▲暇だね~。

 

 休日なら、母だけでなく、父や姉も一緒にお散歩に行く事もあったのに、今は外出する人数を出来るだけ抑える為に、毎回母とだけのお散歩である。

 例年なら、春休みやゴールデンウィークには、ドッグランに連れて行って貰っていたが、それも今年はお預けである。走り回るのが特段好きという訳では無いが、色々な匂いを嗅いだり、沢山の飼い主さんたちに構って貰えないのは、残念である。

 だが、海外の報道等に依ると、犬や猫にも新型肺炎の陽性反応が見られたケースがあるそうなので、感染リスクを抑える為に、出来るだけわたしも外部との接触も避けているのである。

 人ならば帰宅の際に手洗いうがいをし、毎日入浴することが予防の一助になるが、わたしは帰宅の度に全身を洗う事も出来ない。お散歩後にウェットティッシュで、全身を拭いたりはしているが、それで完全に除去出来る訳では無いと思うので、あとは矢張り外部との接触を避け、Stay Homeするより無いのである。

▲遊ぼう!

 

 父は、リモートワークの合間にわたしに構う事が多くなった。家にいる時間が長い分、わたしをもふる機会が増えた。ソファーで寝ているわたしの肉球を触ったり、口タプを触ってくるのは、鬱陶しいので、長く続く場合には唸ったりしている。手すさびに楽器を弾いたりしているのは、まぁ許容しよう。

 その父は、ゴールデンウィークが過ぎてからは、リモートワークが明け、再び出勤する様になった。わたしも以前の様に、出勤前には朝のお見送りをしている。

 姉は、偶に登校日に学校へ行く以外は家から出ていない。本当に自宅待機を徹底している。学校がある時と同じ時間に起きて、時間に余裕がある為、わたしのご飯と薬を用意するのは姉がする事が多くなった。父と同じ様に、わたしに構う時間も増えたが、姉には出来るだけ唸らず、そっとしておいて欲しい時には、わたしが場所を変えてやり過ごす様にしている。女子には寛大なのだ。

 かかりつけの動物病院も、今までとは診療体制が変わった。完全に事前予約制に切り替わり、受付を済ませたら病院内の待合室では無く、外で待つ様になった。

 勿論外で待っている人たちは、距離をとっているので、わたしが構って貰える事も無くなってしまった。診察の順番が来ると、わたしだけが診察室に迎え入れられ、母は外で待機している。余りにも構って貰えなくなったので、寂しくなって、外で待っている間、以前の様に先生を鳴いて呼んでしまった。

 この様な状況になって、以前の何気ない毎日が幸せだったと気付く。心を許せる相手とはスキンシップを好きなだけして、機会があれば、非日常の場所に赴き、のんびり家族と過ごす。画面越しでは無く、会いたい時に直接会って愛でて貰う。

▲最近のお楽しみ「こむぎチャンネル」!

 

 緊急事態宣言の効果が表れて、宣言が解除される地域も出てきたが、ソーシャルディスタンスを保つ新しい生活様式を守る事が求められ、以前の様なコミュニケーションの取り方が出来る生活には、依然として戻れないままである。

 ワクチンが出来るか、治療薬が出来るか、はたまたウイルス自体が自身の長期存続を求めて弱毒化していくか、この状況の終着地点がどの様になるかは定かでは無い。今は皆に何某かの我慢が強いられ、ストレスも多いが、家族と過ごす事でわたしは気持ちを共有して乗り切っている。

 今の状態が非日常へと過ぎ去り、何も考えずのほほんとお散歩を純粋に楽しめる、本来の日常が1日も早く戻って来る事を願うばかりである。

▲果報は寝て待て…?
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