犬との暮らし

わたしの至福のお昼寝タイム

 わたしは、自宅の中を一部の場所を除き、普段自由に移動して過ごしている。基本的には、日中は家族が過ごしているリビング・ダイニングの同じ空間にいる。同じ空間に家族がいる間は、まったりのんびりとお昼寝をしているのである。しかし、ひとたび家族が出掛ける準備を始めたり、ご飯の支度を始めたり、1階に移動したりすると、わたしも覚醒して家族の次の行動を予測して動き始める。

 

▲ソファーで微睡むわたし。

 わたしが1番よく寝ている場所はリビングのソファーである。2階の中央に位置する為、家族の動向が察知し易く、また、寝心地も良い。家族もわたしが一緒に座る事を想定している為、ソファーの端にはわたしが落ち着く様に、わたしが愛用しているブランケットが敷かれている。

 中央よりも、隅の囲まれている場所が好みで、尚且つ、クッションに態々埋もれたりするのが好きである。その際は、「頭隠して尻隠さず」という言葉の通りの姿を披露しているが、犬は穴倉が好きという習性もあるので、仕方が無いのである。

▲埋もれるのが大好き。

 また、母がダイニングのテーブルで何かをしている際は、抱っこを所望する。母が座っている椅子の横に、ちょこんと良い姿勢で座り、じっと熱い眼差しを送る。それでも抱っこして貰えない時は、後ろ脚で立ち上がり、椅子のひじ掛けを前脚で掴む。母も、わたしの背中や後ろ脚に負担が掛かるのは避けたいので、折れて抱っこをしてくれる。

 椅子に座る母の膝は広い空間では無いので、その小さなスペースに収まる様に、わたしも身を丸くする。左腕をわたしの前脚の下に潜り込ませ、パソコンを触っていた右手で、時々わたしの頭や背中を撫でる母。リモートワークを邪魔する猫さん達の写真や動画が、SNS上にもよく上がっていたが、犬のわたしも構ってちゃんである。

 母の左腕が痺れ始めた頃、わたしも抱っこされて暑くなって来た頃合いで、床に下ろされるのであった。その後は、母の椅子のすぐ後ろや、窓の傍の壁にぴったり背中を付けて寝る。

▲ひんやりした場所を求めて。

 父や姉の机の下も、お気に入りの寝床である。敷いてあるラグマットを、がしがしと掘り整え終わると、丸くなる。机が程良く光を遮ってくれるので、すぐに夢の中へ。但し、姉が戻って来ると追い立てられたり、周囲からは見つけ辛いので、「あれ、何処にいった?」と母がわたしを探して呼ばれ、起こされる事もしばしばある。

 気候が暖かくなって来ると、涼しさを求めて、お昼寝の最中何度も移動する。温くなってしまった場所から、次の寝場所へと転々と移動し、身体を冷やす。フローリングの床ならひんやりしていて気持ち良いが、背中の熱を壁へも逃がすべく、壁に背中を付けて寝ている。

 

▲窮屈そうでも落ち着く。

 一見狭い場所に身体を押し込ませて、窮屈そうに見えるが、テレビラックとスピーカースタンドの隙間に寝るのも涼しくて好んでいる。頭を潜らせているラックの棚はガラス製、脚が触れるスピーカースタンドは金属製で、ひんやりしているのでもってこいなのである。

 

▲長年愛用のクレート。

 リビングに置いてあるわたしのクレートも、プラスチック製なので暖かくなって来てからのお昼寝スポットである。覆われている穴倉感が気に入っているし、自分専用の居場所という安心感がある。(何かわたしが連れ出される必要がある場合は、屋根の部分を外されて問答無用で連れ出されてしまうのだが。)

 そして、わたしが最も気に入っているお昼寝スポットは、家族のベッドである。ベッドマットのスプリングが心地よく、寝転がると適度に沈み込む感触が堪らない。トイレトレーニングも済ませてあるわたしは、家族からの信用があるので、ベッドに好きな時に上がって寝ていた。

▲ベッドを占領!

▲寛ぎお昼寝タイム。

 しかし、ある時自分でベッドから下りた際に、後脚を痛めてしまった。それからは、勝手に上り下りして脚を再び痛めない様に、母が一緒に寝室にいて抱っこで移動が可能な時しか、ベッドで寝られなくなってしまった。

 だから、母が1階に移動した時は、すかさず追いかけて行く。母がアイロンを寝室で掛けている間は、その横のベッドで寛ぎタイムを満喫できるチャンスである。母もアイロンの準備をしながら、寝室にやって来たわたしを見ると、「ベッドで寝るの?」と意を酌んで抱っこでベッドに上げてくれる。アイロンが済むと、わたしがどんなに眠り込んでいても、片付けと共に抱っこでベッドから下ろされる。

 母が体調を崩したり、怠い時は、長くベッドでお昼寝するチャンスである。母の体調回復方法は睡眠をとる事なのである。母がお昼寝をしようと1階に向かえば、わたしはそれに付き従い、布団を整えているのを見守っている。準備万端になると、母はわたしを布団の上に乗せてくれるので、母の横に良い感じのポジションを探して、くるくる回って収まる。

 母もわたしが添い寝をすると、ふわふわの被毛を撫でている感触や、わたしの体温に癒されてすぐに眠りに就く。家族の匂いのするベッドで、母の隣で眠るお昼寝は格別である。人の布団は、わたしには温か過ぎる場合もあるので、母の熟睡を邪魔しない様に、そっと場所を替えて再び添い寝を続ける。母もわたしも共に、暫く至福の時間を過ごすのであった。

 

▲まだベッドから下りません!
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