犬との暮らし

唸りながら家中を動くあいつ。

 「ぐぁぁぁ。」と今日も唸り声を上げながら、あいつが母に抱えられている。1日1回、多い時だと2回、あいつが声を上げてやって来る。

▲ご飯を良い姿勢で待つ。

 わたしは声を出さない主義だが、あいつはいつも五月蠅い。そんなに声を出し続けるから、腹が減るのであろう。家中を母に抱えられながら移動して、あいつは床に落ちている物を残さずその腹に入れている。

 床に落ちている物は何でもだ。……その大部分は、わたしの被毛なのであるが。それだけではなく、細かい埃や姉の落とした消しゴムの屑、シュレッダーとやらから落ちた細い紙等々、兎に角何でも食べてしまっている。

 わたしも遊びのつもりが、ついつい熱中してしまって、食いちぎった紙類をごくんと飲み込んでしまう事がある。なので、他人様の事は言えないのであるが、あいつは余りにも悪食なので、腹を壊すのではないかと心配になる。

▲何でも食べちゃ駄目!

 わたしの心配は的中していて、腹を壊したあいつが静かに休む日が時々やって来る。そんな時、母はいつもあいつのお腹を清めてやっている。

 色んな物を食べ過ぎてしまって、詰まってしまったお腹を、洗面台で洗ってあげているのだ。すっかり綺麗に洗われて、休息をしっかりととって、元気を取り戻して、再び唸り声を上げるのである。

 あいつが唸り声を上げている間は、母が常に抱えている。わたしも抱っこをして貰いたいと思って、ついて回っている。

▲あ、一度撤退させられる?

 あいつがわたしの目の前にやって来る事もあるが、わたしを噛んだりはしないと分かっているので、どれだけ近くに来ても気にしない。所詮あいつは、母に抱えられなければ動けないのである。母がわたしに危害を加える事は無いのだから、恐るるに足らず、である。

 だが、母が「どいてね~。」と言って、お願いされる時は、母のお願いを聞いてあげるのである。

▲お昼寝の特等席。

 家中をランチバイキングよろしく巡った後、折角食べた物を、あいつは毎回吐き出させられている。まぁ、あれだけ沢山の物を腹に入れたら、胃もたれは必至だろうから、出されても仕方無いだろう。そして、いつもの定位置に掛けられて、また明日までじっと休むのだ。

 さて、掃除機と言う名の、あいつが綺麗にしたソファーで今日もお昼寝するか。

▲心地良い眠りを。
5+
こちらの記事もおすすめ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。