わたしは毎年予防接種を受けている。
1つは法律で義務付けられている狂犬病の予防接種。
もう1つは混合ワクチンと呼ばれる任意で接種する予防接種である。
今回は、混合ワクチンについてのお話である。
混合ワクチンって何?
混合ワクチンは、人で言うところのインフルエンザやおたふくの予防接種のようなものである。受ける、受けないは飼い主の方針で決まる任意接種である。
ただ、子犬の時は抵抗力が弱く、病気にかかった時に命に係わる事もある為、ペットショップ等では初回の混合ワクチンを接種させている場合が多い。
大体は、4週間おいて2~3回子犬のうちに接種し、それからお散歩デビューとなるのが一般的なようで、わたしもそうだった。
その後、動物病院では年に1回接種する事をお勧めされた。
混合と名が付いているだけあり、数種類の病気に対応できるワクチンがセットになっている。
3種~11種までバリエーションがあるので、住環境や犬と一緒に何処に旅行に行くか等それぞれの状況に応じて獣医さんと相談して決めると良い。
ちなみにわたしは、関東在住で、普段の散歩はアスファルトに覆われた住宅街だが、植え込みもあるし、少し歩けば土手もあり、地域の広報誌に毎年ハクビシンの出没情報が載ったりする。長期休暇にはキャンプに行ったりもするので、7種混合ワクチンを接種している。
混合ワクチンは毎年受けるの?
ワクチンは毎年受けるようにお勧めされた、と前述したが、母はある時犬のブログを色々参考にしていた時に、海外ではワクチン接種は3年毎だという情報に遭遇した。
そこで調べてみると、確かにメーカーの製品説明書によると、レプトスピラ感染症は1年毎だが、基本の感染症の抗体持続は3年とあったのだ。
副作用が起きたことはまだ無かったが、これからも起きないとは断言できない。
抗体があるのにどんどん追加しても良いものか。
人で言えば、大人になってからも毎年MRワクチンや日本脳炎の予防接種を受け続けているようなものである。
母は思案の末、獣医さんに相談した。
レプトスピラ感染症のワクチンのみ毎年接種して、それ以外は3年毎の接種に切り替えられないかを。
抗体検査も併用
という訳で、
- 1年目7種混合ワクチンを接種
- 2年目抗体検査大丈夫ならレプトスピラ感染症のワクチンのみ接種
もし抗体が低ければ7種混合ワクチンを接種 - 3年目抗体検査大丈夫ならレプトスピラ感染症のワクチンのみ接種
もし抗体が低ければ7種混合ワクチンを接種 - 4年目7種混合ワクチンを接種
という方針になった。
ちなみに、わたしと一緒に出掛け、宿泊施設やドッグランを利用する際には、それぞれ独自のルールが定められている事が多い。
- 鑑札と狂犬病の注射済証を提示する
- 注射済証ではなく、狂犬病の予防接種証明書が必要
- 混合ワクチン何種以上を1年以内に接種した証明書が必要
遠出の際に寄る予定の施設の事前チェックは必須である。
わたしの場合は、狂犬病の予防接種証明書、混合ワクチンの証明書とその後2年は抗体検査結果とレプトスピラ感染症のワクチン接種証明書を1つのケースにまとめて持参する事にしている。
知らない間に罹患してた!
ある時、同じように抗体検査を受け、結果を聞きに病院へ。
アデノ抗体1型という項目の数値がかなり高く(3800倍)、罹患した事は確定だが、慢性肝炎になっていると治療が必要なので、血液検査をしましょう、という事に。
幸い血液検査の結果、慢性肝炎にはなっていなかった。
ウイルス性の病気なので、感染はしたけれどワクチンが効いて症状が出ないままで済んだのだろうとの診断だった。
そしてレプトスピラ感染症のワクチンだけ追加接種したのであった。
予防出来るものは予防すべし!
3年毎に混合ワクチンを受けるために、抗体検査を受けていたが、この時の経験で病気が悪化しないように予防接種を受けるのは大事なのだと改めて思った。
大人だったので、罹患しても重症化はしなかった可能性もあるが、僧帽弁閉鎖不全症や胆石症のリスクを抱えている身なので、用心に越したことはないのである。
今後も抗体検査を受けつつ、必要な予防接種を上手く選択して受けていこうと思う。