病気

外耳炎は長引く

 近頃、耳がむずむず痒い。暖かくなって来て湿度も上がるので、確かに気を付けなくてはいけない時期なのかもしれない。以前の様に長引く前に、適切な処置をしなくては!母よ、イヤープロテクターで洗って!

垂れ耳の宿命

 キャバリアは垂れ耳の特徴を持つ犬種である。ご近所の先輩飼い主さんからは、「垂れ耳は外耳炎に気を付けなくちゃね。うちの子も罹った事があるの。」と言われていた。母も、犬の雑誌で罹り易い病気の特集を読んだ事があるので、耳の衛生状態には気を付けていた。

 だが、耳の掃除をし過ぎて、却って傷つけるのも良くないとも書かれていたので、シャンプーの際等に汚れてないか、匂いがしないかをチェックし、ボディスプレーを滲み込ませたコットンで、見える範囲を拭うのに留めていた。若いうちは頗る健康体で、それで充分であった。

▲定期的なお耳チェック!

突然の痒み

 しかし、もうすぐ6歳になろうかという夏、事態は急変したのだ。その日、何やら耳がむずむず気になり、わたしは堪らずリビングのラグに耳を擦りつけた。母も気が付いて、耳を見てみたが、特に目立つ変化は無かったので、落ち着く様に耳の根元を優しく揉んでくれた。

 丁度、毎月掛かり付けの動物病院で、肛門腺絞りをして貰う時期だったので、耳の診察も一緒にして貰った。炎症は無いが、気にしているので、点耳薬を処方して貰い、1日1回塗って様子を見る事になった。それから、塗って様子を見ていたのだが、1か月経とうかという頃に、耳の汚れが目立ち始めた。母は、市販のイヤークリーナーを耳に注ぎ、耳の根元を揉み、外側に浮き出て来た汚れをコットンで拭い、時間をおいてから、点耳薬を塗った。

▲耳に洗浄液をたっぷり注いで。

 病院でも耳の診察、処置をして貰った。匂いや耳の汚れが出て来ているが、炎症は無いので、引き続き点耳薬での対処をする事になった。中々回復しないわたしの耳を心配した母は決断した。気温も高く湿気がある時期は蒸れ易いので、今まで綺麗に伸ばし続けていたわたしの耳の毛を、母はカットする事にしたのである。

 少し短くなった耳は、姉からは、「幼く見えるね。可愛い!」と殊の外好評であった。ご飯を食べる時に、長い耳の毛がご飯まみれになる事も無いので、スヌードを着けなくても良くなり、少しでも通気性が良くなったので、症状の改善が見込めるのではと期待されていた。

長引く正体は「マラセチア」

 その1週間後位に再び診察を受けたが、長引く症状を懸念して検体を顕微鏡で確認する事になった。診断はマラセチア性の外耳炎」。マラセチアは正常な皮膚にも存在する常在菌だが、皮膚の状態が悪くなったり皮脂の分泌が過剰になったりすると、増殖し炎症や強い痒みを起こす。イヤープロテクターで耳を洗浄し、時間をおいて、点耳薬を塗るという対処法を毎日する事になった。

 洗浄と薬の併用が効いたのか、痒みが少し治まり、頭をごしごし床に擦り付ける事は無くなった。再び1週間後に診察して貰った時には、耳の汚れも無くなり、わたしも気にしなくなっていたので、点耳薬を1日おきに、イヤープロテクターによる洗浄はあと1週間毎日行い、その後回数を減らしていく事になった。そしてイヤープロテクターによる洗浄も週に1度になり、と事態は好転していった。

▲耳の根元を優しくマッサージ。

悲劇再び

 安心したのは1か月程であった。イヤープロテクターによる毎週の洗浄は自宅で続けていたのだが、11月の半ば頃、右耳が急に強い痒みに襲われ、わたしは堪らず頭をごしごしと擦り付けてしまい、右耳の皮が赤くなってしまった。

▲痒くなると、床にごしごし。

 これまでの診察では、獣医さんの判断で、痒み止めの消炎剤を使用すると、免疫力を低下させてしまう副作用があるので避けていたのだ。しかし、ここまで痒みが強いと、点耳薬だけでは直ぐには治まらないという事になり、痒み止めの消炎剤と感染症予防の抗生剤の内服薬も併用して治療する事になった。

 自宅ではイヤープロテクターによる洗浄点耳薬内服薬で治療し、週に1度、病院で耳の洗と診察をして貰う、という事が3週間程続いた。その後、次の段階として、消炎剤の服用と点耳薬の塗布とイヤープロテクターによる洗浄を止め、抗生剤を2週間徐々に減らしていく形で服用する事になった。

現在の健康管理

 漸く2週間後に治療は終わったが、毎月のシャンプーの際にはイヤープロテクターで洗浄するのが習慣となった。夏の盛りに始まった外耳炎が、一旦状態が良くなったとは言え、涼しくなった頃に再びぶり返し、最終的に治ったのは翌年になってからであった。

 わたしも年を重ねるうちに、ぱっと見では分からない肌の健康状態が衰えているのであろう。若い頃には罹らなかった病になるのも、致し方無いことなので、1つ1つ出来る対処をしていかねばならない。

▲耳の外に出て来た汚れは、優しく拭き取る。

 日々のブラッシングの際に、耳の状態は以前に増して母が入念にチェックする様になった。わたしが頭を擦り付けようとすると、耳のマッサージをしてくれたり、イヤープロテクターでまめに洗浄し、マラセチアの増殖の原因になる皮脂を取り除いてくれたりもする。

 今年も暑い夏がやって来る。エアコンで自宅の湿度も温度も管理されてはいるが、お散歩では外に出るので、母には一層気を付けて、わたしの衛生状態を保って貰わねば。

  • 犬が頭を振ったり、頭を床等に擦り付けていたら、耳が痒いのかもしれません。
  • 耳から強い匂いがしたり、赤く炎症があったら病院で診察を受けましょう。
  • 耳の洗浄は、やり方に因っては却って皮膚を傷つけてしまうかもしれないので、獣医さんに1度指導して貰った方が安心です。
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