病気

脚腰への負担は減らすべし

 わたしは幼い頃からおもちゃで家族と遊んだりしているが、現在高く飛ぶ動作は出来るだけ控えている。ボルゾイ・グレーハウンド・アフガンハウンド等、ハイジャンプ競技において、好成績をたたき出す犬種も勿論存在するが、キャバリアはどちらかと言うと、胴長な体形でジャンプとは相性が悪い。

 家族と登山に行った事もあるし、ドッグランに設置されているアビリティで、ハードルをした事もある。運動能力は悪くないし、活発に動ける方だと思う。競技に出場する様な場合は、練習に伴う負担のケアもきちんとされているであろうが、普段の遊びがエスカレートして高く飛び跳ねた時の負担は、脚や腰にじわじわとダメージを蓄積させて行く。

▲家族と登山を楽しんだ頃のわたし。

最初の異変

 最初の異変は、わたしが3歳10ヶ月の時であった。週末の休みの日、姉がいつも通りわたしを撫でようと手を伸ばして来た。遊び盛りのわたしは、避けて追いかけっこをしようと、横に飛んだ。そう、その時は決して上に飛んだのでは無く、横に飛んだのだ。

 しかし、脚に激痛が走り、思わず「キャン!」と叫んでしまった。普段声を出さない上に、注射も痛がらないわたしが叫んだ事で、家族は大いに慌てた。母はわたしをよく観察し、右後脚がぴんと伸びている状態で硬直している事に気付いた。

 母は、わたしを刺激しない様にそっと抱きかかえ、右後脚をゆっくりと曲げ伸ばしさせてみた。幸い骨には異常は無かったので、ゆっくりとした曲げ伸ばしは出来ていたが、痛みから右後脚をかばっていた為、急いで病院に連れて行かれた。

 診察を受けた所、やはり右後脚に力が入っていないのを見抜かれた。診断は関節炎の疑い。炎症を抑える内服薬と胃の内服薬を処方され、家で出来るだけ安静に過ごす様言い渡された。3日後、経過を診て貰ったが経過は良好で、服薬が終了後2~3日様子を見て大丈夫であれば、少しずつ散歩を再開して良いと言われた。

先生
先生
体重の増加でヘルニアを発症し、脚に負担が掛かる事もあるので、体重が増えない様に気を付けましょう。

じわじわと蓄積されるダメージ

 その後、元気を取り戻したわたしは、徐々に散歩の時間を長くして行き、普段通りの生活が送れる様になった。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とはよく言ったもので、1度回復したわたしは、身体に負担が掛かる動作を気にせずにしてしまう様になった。

 家族のベッドがふかふかで大好きだったわたしは、時々勝手にベッドに乗って横になっていた。脚を痛めた経験から、母はわたしが勝手にベッドから下りてしまわない様に、抱き上げて下ろしてくれていたが、家族の目を盗んで上り下りする事もあった。

▲家族と午睡。

 ベッドのマットレスを含んだ高さは52cm。わたしの肩までの高さが32cmである。アビリティで飛び越えるハードルに比べて、かなり高さがあり、着地した際の身体への衝撃は大きい。その動作の繰り返しが、自分でも気づかない内に、ダメージを蓄積させて行ったのであった。

▲アビリティのハードルは無理の無い高さで。

再発

 4歳6ヶ月のその日も、朝まだベッドで寝ていた父を起こしに、自分でベッドに飛び乗った。母は、朝食の支度で台所にいて、わたしが寝室に入った事には気づいていなかった。廊下を挟んで向かいにある姉の部屋に、わたしがトイレに行ったと思っていたのかもしれない。

 ちょっかいを出しても起きない父に飽きて、わたしはベッドから下りた。その着地の瞬間にまた激痛が走ったのだ。激痛の余り泣き叫び、流石に父も目を覚ました。わたしの声に驚いた母も駆け付け、前回と同じ様に脚の状態を確かめた。またもや、急いで病院へ連れて行かれた。

 骨折はしておらず、脚に力が入っていない状態。直接脚を負傷したのでは無く、腰の関節炎を起こして、脚が動き辛い状態であると診断された。

先生
先生
前回よりも脚の力が弱いので、内服薬だけで無く、痛み止めの注射も打っておきましょう。安静にして下さいね。

 2日後に再診を受け、大分回復していたので、引き続き内服薬で痛みを抑え、状態を観察して少しずつ散歩を再開していった。

生活習慣の対策

 やはり、高さのある所から自ら下りるのは、かなり身体に負担を掛けると言う事で、ベッドの上り下りは更に厳重に取り締まられた。母の目の届く時にのみ、ベッドに上る事を許される至福の時間が訪れる。それは、母の午睡に添い寝する時、母がベッドの横でアイロンを掛けている間見守る時である。偶に訪れる至福の時間を逃さぬ様、母の行動の監視は怠らないのである。

▲踏切や着地の際に滑らない様に、ラグも敷いて。

 また、引っ越しを機会に、リビングのソファーが買い替えられた。そのソファーの選定基準が、座面の高さが出来るだけ低い物、と言うのだから、家族のわたしへの溺愛ぶりが伺える。

▲自分よりは少し低い座面。

 今までの生活習慣から、わたしがソファーに乗らない様に禁止するのは無理と判断し、ソファーの方をわたしに合わせてくれたのである。現在のソファーの座面は高さ28cmとなった。

▲着地の反動をソファーが受け止める。

蓄積ダメージのつけ

 家族の見守りの下、暫くは恙なく過ごしていたが、長年蓄積されていたダメージは完全にリセットされる事は無かった。

 6歳4か月の休日のある日、家族が昼食を食べる中、ソファーで午睡をしていたわたしだったが、ふと目が覚めて身体を起こした時に違和感があった。恐る恐るソファーから下りてみると、覚えのある激痛が走った。痛みが辛くて、動く事を止めじっとする事にした。つけが蓄積された分、痛みが強くなって来たのか、今回は母に抱き上げられる時にも泣いてしまった。

 翌日、病院を訪れ、皮下注射・内服薬・レーザー療法の処置を受けた。

先生
先生
痛みが強い様なので、レーザー療法も取り入れてみましょう。

 このレーザー療法は痛みを取るのにかなり効果を発揮し、元気になり過ぎて安静にせずに、家では普段通りに過ごしてしまった。勿論散歩は休まされたのだが。

 年末年始の休診を挟んで、8日後に再診。再診時にもレーザー療法は行ったが、痛みが大分引いていた為、内服薬は継続されなかった。

診療明細まとめ

 関節炎を発症し、今までに掛かった治療費は以下の通りである。

3,024円6,696円7,700円
項目
診療明細費用(税込)
1回目2回目3回目
再診料1,296円1,296円1,320円
皮下注射A(5~10㎏)単発2,376円2,420円
レーザー療法2,200円
処方料216円378円220円
内用薬S1,080円1,890円1,100円
内用薬A1432円756円440円

 

 全て保険適用範囲であり、関節炎の治療費の自己負担分の総額は、3,484円であった。

現在の状況

 「きゃん!」とわたしが声を上げる程の痛みが無くとも、時折右後脚の動きが悪くなる事がある。家族は異変を察知すると、散歩を控え、出来るだけ安静に過ごす様に見守ってくれている。健康診断の折に、老化による変形性脊椎症の診断もされているので、痛みから完全に解放される事は無いであろう。

 また、右後脚の膝は、外れるまでは行っていないものの、少し緩い状態でグレーゾーンである。今後もちょっとした動きが引き金になって、痛みが生じる事があるであろう。

▲姉よ、学校に行ってしまうのか……。

 腰に負担を掛けない様に出来る事は、体重管理と高低差のある場所の移動を控える事である。それから、散歩等の運動をする前に、母に補助して貰って、脚の曲げ伸ばしの準備体操をする事。

 人も1度ぎっくり腰を発症してしまうと、何らかのタイミングで再発する事が多く、長年その症状と付き合って行かなくてはならなくなるだろう。我々も発症したら、騙し騙し痛みが出ない様に生活して行くより無い。皆さんには、身体へのダメージが蓄積されない様、幼い頃から高低差のあるジャンプをなるべく控える様お勧めしたい。

▲家族の膝で寛ぐわたし。
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